羊の朝 Ver.3

FXのEA3036番『羊の朝 Ver.3』を検証評価した結果

作者『Bazo』さんのEA『羊の朝 Ver.3』を検証評価した結果をご紹介します。

EAの総合評価採点→68点/(100点満点中)

EAの検証評価コメント:

『羊の朝 Ver.3』は良いEAだと思いますが、通貨ペアによってはかなり波が大きいのと、パラメータの設定に気を付けていただきたい部分があります。

この『羊の朝 Ver.3』は以下の7つの通貨ペアが推奨されていますので、当サイトでも同じ通貨ペアでバックテスト検証しようと思ったのですが、

半分をテストした時点で、他の優秀な朝スキャEAと比べるとちょっと見劣りすると感じたため、半分のテストは割愛させていただくことといたしました。

EUR/NZD, GBP/AUD, GBP/NZD, NZD/USD, NZD/JPY, AUD/NZD, EUR/AUD

最初の4つの平均パフォーマンスになりますが、

プロフィットファクタは1.72ということで、しっかり合格ラインを超えました。

最大ドローダウンも1.87%:56.86ドルということで、まずまず低めに抑えられていて良いです。

資産推移のグラフですが、なかなか良い推移で波が小さい通貨ペアもあるのですが、波が大きく使いづらい印象の通貨ペアもあります。

全体的に言えますが、トレード数がかなり少ないです。

それによってトータル利益も小さくなってしまっています。

エントリーを絞ったことで、勝率がすごく高いわけでもなく、ドローダウンがすごく小さいわけでもないので、ロットを上げて利益を狙いに行くのも簡単にはできません。

ゲムフォレックスの他の優秀な朝スキャEAと比べると、数字のパフォーマンスにしろ安定感にしろ、優位性がすごく高いわけでもなさそうです。

さて、もしこのEAを使う場合の注意点ですが、パラメータのMaxSpreadのデフォルト値が大きすぎるので注意です。

スプレッドが広がる時刻帯でのトレードになるわけですし、スタイルもスキャルピングです。

スプレッドは大きいのに、得られる利幅はデイトレやスイングのように大きくはありませんので、MaxSpreadはある程度慎重に抑えておかないと利益が出ませんし、危険でもあります。

にもかかわらず、かなり大きいMaxSpreadのデフォルト値です。

このEAを使うのであれば、MaxSpread値をもっと小さく調整する必要があるでしょう。

 

EAの個別項目評価採点:

プロフィットファクタ:14点/(20点満点中)

最大ドローダウン:18点/(20点満点中)

1年間の取引数:3点/(20点満点中)

資産グラフがキレイな右肩上がり:17点/(20点満点中)

売りと買いのトレード数のバランス:8点/(10点満点中)

トレード手法の安全性:8点/(10点満点中)

それでは実際に、EA『羊の朝 Ver.3』の過去10年間以上のバックテストの結果を見ていきましょう。

下図のストラテジーテスターレポートをご覧ください。

 

EAのバックテストデータ:

 

FXのEA3036番羊の朝 Ver.3のストラテジーテスターレポート

 

・プロフィットファクタ:1.72

・最大ドローダウン:1.87%:56.86ドル(初期資金3000ドル約30万円、ロット0.01の場合)

・勝率:70.96%

・1通貨ペア当たりの1年間の平均取引数:約29回

・1通貨ペア当たりの1年間の平均損益額:約1160円(ロット0.01の場合)

・対応通貨ペア:EUR/NZD, GBP/AUD, GBP/NZD, NZD/USD, NZD/JPY, AUD/NZD, EUR/AUD

・チャートの使用時間軸:5分足

 

(↓以下は作者「Bazo」さんの説明です↓)

このEA「羊の朝 Ver.3」は、指値注文型の朝スキャルピングEAです。

本EAは、MT4時間0:10~1:00の間にエントリーする朝スキャルピング型のEAです。

本EAが採用している主な朝スキャルピングの仕組みは以下のとおりです。

・エントリー時間帯の大幅な価格移動時にエントリーすることで、相場との差額を利益として確保
・時間経過によるスプレッドの低下を決済価格に利用
・MT4時間0:00~1:15間の相場の特徴に合わせたクローズロジックによる決済

また、ポジションは通貨ペア単位に1ポジションのみとなります。
ポジションのエントリーを指値注文にて行うことで、朝相場の大幅な価格変動に対しても価格のズレを防ぎ利益が得られる価格のポジションを確保します。

エントリー機会は少ないですが、高い勝率で着実に利益を確保していきます。

(↑以上が作者さんの説明です↑)

 

ということで、『羊の朝 Ver.3』は良いEAではありますが、通貨ペアによってはかなり波が大きく使いづらいものもあります。

波が小さい通貨ペアにしても、トレード数が少ないため、利益を狙うのであればリスクを負ってロットをかなり上げないといけないでしょう。

また、もしこのEAを使うのであれば、パラメータのMaxSpread値をもっと小さく調整しないと、スプレッド負けしやすいですし危険でもあります。

羊の朝 Ver.3

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