FXの自動売買に任せて昼寝している人

EAの『完全放置戦略』とは

FX自動売買EAにおける『完全放置戦略』を解説いたします。

その名の通り、EAを稼働させたまま放置しているだけですので、戦略とは言えないかもしれませんが(笑)、この戦略が使える特性のEAと、使えない特性のEAがありますので、そこが重要なポイントです。

さて、EAを手に入れると、裁量トレードであるかのように、すぐに感情的に止めたり回したりを繰り返す人がいます。

また、指導者の中には、「通貨ペアのチャートでトレンドを見極めて、MT4のほうでLONG(買い)とSHORT(売り)を切り換えましょう」なんて解説している人もいますが、それはやってはいけません。

あなたは裁量トレードで失敗したから、このサイトまでたどり着いたのだと思います。

トレンドの見極めなんて、本来はできるものではないのです。

初心者や中級者が「お!トレンドが出たぞ!」と判断できるころには、もう遅いのです。

トレンドは終わり逆行し、「やばい!」と思って、逆トレードをしたらまたそれが逆行して、往復ビンタをくらって大損失・・・

こんなパターンになってしまうのです。

トレンドが見極められるのであれば、裁量トレードで苦労なんてしていないですし、自動売買より裁量トレードのほうが大きく稼げます。

トレンドの把握が上手くできないのであれば、それを素直に受け入れて、優秀なEAに任せて稼いでもらうほうが良いのです。

そこで、放置で回しっぱなしにしても良いEAを見極める方法を身に付ける必要があるのです。

でもそれは、トレンドの把握や裁量トレードを身に付けるよりも、ものすごく簡単なことです。

別ページで『良いEAの条件と選び方』を解説しましたので、まずはそれは熟読しておいてください。

そこで、「プロフィットファクタ」の解説をしています。

プロフィットファクタ(PF)とは、「利益額/損失額の比」

でしたね。

例えば、PFが1.00なら利益と損失が同じですし、1.01ならトータルでプラス、0.99ならトータルでマイナスになるという意味でした。

で、PFが1.30以上なら優秀なEAだと一般的には言われていますが、PF1.3でも、ものすごくモリモリと利益だけが増えていくわけではありません。

わりと波は大きくて、利益と損失を繰り返しながらトータルでプラスになっていく感じです。

それでも、その波が小幅で細かく推移していけば良いのですが、下図のように、中期的には不調期が続くケースもよくあります。

 

EAの資産推移グラフを中期と長期で比較した図

 

上図のように、バックテストで長期で見ると、結構きれいな右肩上がりで残高が増えているように見えるわけですが、実際に口座で稼働して見るフォワードテストでは、中期・短期では不調な時期もあることが分かります。

上図の中期グラフでは、1年以上も残高が減り続けている時期があります。

特に初心者の方には、数カ月間も残高が減り続けることに対して、とても大きなストレスになります。

かつては、なかなか良いEAが出回らなかったので、不調期が長いEAもガマンして使って、不調期をお互いに補えるような特性の違うEAを探して同時に回してなんとか利益を上げていた時代もありました。

また、波が大きめでもPFがそこそこ高めのEAなら、別ページで解説している『不調期回避戦略』を使うと、利益が上がりやすいように活用できます。

しかし最近は、PFが1.50以上のEAはよく目にするようになりましたので、中期的にも波の小さい良いEAを見つけて、それを回しっぱなしにするべきです。

 

最低条件として、PFが1.4以上、できれば1.5以上なら文句なしで回しっぱなしにできます。

PF1.5以上ともなると、利益の割合が損失よりもかなり大きいわけですので、大きな不調期が続くということが根本的にありません。

そういうEAは、フォワードテストのグラフを見て不調期が来るまで待っても、なかなか来ませんので、結局その待っていた間に得ていたであろう利益分を損することになってしまい、もったいないです。

特に、PFも勝率も高くて、最大ドローダウンが低いタイプのEAは、そうです。

例えば↓下図のようなEAです。

 

PFも勝率も高くて最大ドローダウンが低いタイプのEAのフォワードテストのグラフ

 

ただもちろん、PF1.5以上の優秀なEAでも、短期的にはフォワードテストのグラフからちょっとした負けは分かりますので、

スタートだけは、少し大きめの負けを一回消化するまで待って、そこから回すのもアリです。

例えば、PFは高いのに、勝率は60%くらいでそこまで高くなく、トレード回数が多いタイプのEAは、そういうポイントは見つけやすいです。

例えば↓下図のようなEAです。

PFは高いのに、勝率は60%くらいでそこまで高くなく、トレード回数が多いタイプのEA

 

例えば、勝率が60%や70%のEAというのは、「2回勝って1回負ける・・」というようなペースで進んでいくわけですので、直近で連勝しているからと言って、あせって回してしまうと、そのとたんに大負けしてしまうわけです。

それを見て「このEAはダメだ!」とか「自分は運が無いんだ・・」と思うのは間違いです。

ですので、プロフィットファクタが高くて勝率が60%や70%のEAでしたら、スタートだけ、負けを消化するのを待ってから回すのも賢い使いかたです。

「どうしても怖い、口座残高が少しでもマイナスになるのが嫌だ」と言う方は、回し始めだけそうしましょう。

あとは回しっぱなしで良いです。

他には、プロフィットファクタも1.4以上で高くて、勝率も90%以上で高くて、ドローダウンが非常に小さいEAであれば、負けがなかなかやって来ませんので、そういうEAは最初からよ~いドンで回しましょう。

反対に、プロフィットファクタが1.3以下の低めで、上下動のリズムがつかみやすいEAは、『不調期回避戦略』を使いましょう。

 

最後に、もう一つ気を付けたいことは、

ナンピン系を使わないことです。

バックテストでもフォワードテストでも、ナンピン系は良く見えます。

プロフィットファクタも勝率も超高いわけですが、それは当然で、損切りもしないし利益が乗るまでポジションやロットを積み増しするのですから当たり前です。

でもそういうEAは、「負け=口座の破綻」です。

資金が少ない方は、あっという間に証拠金が足りなくなりますので、絶対にナンピン系は使わないことです。

EAの選び方は、『良いEAの条件と選び方』を必ず守るようにしてください。

 

ということで、FX自動売買における『完全放置戦略』を解説いたしました。

ポイントのおさらいとしては、

プロフィットファクタが1.4以上で、なおかつ中期フォワードテストのグラフ、長期バックテストのグラフを見て、大きな波が無いEAを探して、回しっぱなしにすることです。

実際に、無料のEAでもそういうものがゴロゴロ見つかる時代です。

ただし、それでも波があるのは事実ですので、念には念を入れて、なるべく波を小さくした方がストレスが小さいですので、

必ず15個から20個くらいのEAを1口座で同時に回すようにしてください。

通貨ペアを分散、ロジックを分散、さらには口座も複数持って分散すると良いです。

さらに、それでも怖い方は、一度大きめの負けを消化するまで待ってから回し始めて、その後は放置しましょう。

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