Pips Beggar

FXのEA1330番『Pips Beggar v1.01』を検証評価した結果

※最新バージョンの
『Pips Beggar v2.00』を検証評価した結果はこちら

作者『大脇正彦』さんのEA『Pips Beggar v1.01』を検証評価した結果をご紹介します。

総合評価採点→76点?~96点?/(100点満点中)

検証評価コメント:

『Pips Beggar』は、初期設定で変えるべき項目が多く面倒ですが、通貨ペアの種類によってはパフォーマンスに安定感があって良いEAだと思います。

同じEAで、通貨ペアごとにパラメータを変えて、11個の通貨ペアに対応します。

半数以上は、プロフィットファクタが高く、最大ドローダウンが低く、取引数もそこそこ多く、資産グラフの推移もキレイで安定感があります。

特に最大ドローダウンが低いので、小資金の方にも安心して使えるでしょう。

ただし、資産グラフを見て分かる通り、通貨ペアによっては低迷期が長く続くものもありますので、個々の通貨ペアのバックテストを良く見て選んでいきましょう。

中には使いにくそうなものもあります。

また、ゲムトレードに表示されている「投資収益率」ですが、計上されている通貨ペアが複数ある場合はその合計となっていますので、『Pips Beggar v1.01』の場合は11で割って見ないといけません。

さて、このEAは使い方に注意が必要です。

初期設定で変更しなければいけない項目が多いのと、ゲムフォレックスの基本スプレッドを定期的にチェックしながら再調整していかないといけません。

まず、ロットの調整はもちろんですが、「tpPips=●●」や「maxSpread=●●」など、通貨ペアごとに変更しないといけません。変更しないと機能しなかったり大きな損失を受ける通貨ペアもあります。

その中で気になるのは、maxSpreadです。

これは、「スプレッドが広がり設定値を越えた場合はエントリーしない」というものですが、作者さんの推奨値は、「ゲムフォレックスの案内値プラス0.1にしてください」とのことでしたが、あまりギリギリですと、日々スプレッドは変動しますし、ゲムフォレックスも定期的に基本値を見直しますので、減る分には良いのですが、増やされた時は気が付かないとアウトです。

そもそも、日本時間の朝はスプレッドが広がりやすいです。

ですので、もう少し余裕を持った設定が良いのでは?と思いました。

これは各個人の判断になりますので、ご自分のリスク許容度や経験の中で判断していきましょう。

それともう一つ、本来は、同一口座内で同じEAを複数使う場合は、Magic(マジックナンバー)を変えないとオーダー処理が交錯してしまうことがあります。

今回の『Pips Beggar v1.01』では作者さんのほうから、「変更の必要はない」との説明がマニュアル内にありましたが、個人的にちょっと心配ですので、変更したほうが無難かなと思います。

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リアルトレードで使ってみた結果

Pips Beggar v1.01』は、バックテストとフォワードテストの結果は良いのですが、残念ながらリアルトレードとの相関性があまり高くないので、期待はしすぎないほうがいいかもしれません。

リアルトレードとの相関性があまり高くない理由は、二つあります。

まず、このEAのロジックとして、細かく小さいpipsを取りにいくロジックですので、日本時間の朝スキャのようにボラティリティが低い時間帯でのスキャルピングは、スリップしやすく不利な約定になりやすいのと、スプレッドで利益が相殺されやすいです。

二つ目は、日本時間の朝スキャのようにスプレッドが広がりやすい時間帯では、作者さんが推奨するようなギリギリのスプレッド制限値(maxSpread)では、約定率が低くなります。(エントリーしない)

かと言って、スプレッド制限値(maxSpread)やスリップ許容度を上げ過ぎると約定率は上がりますが、スプレッド負けで利益が減ったりマイナスになってしまいます。

そのバランスを、どこで取るかになります。

約定率を上げたいのであれば、ゲムフォレックスの案内値プラス0.3くらいにはしたほうが良いでしょう。

あとは、VPSを良い物にしてなるべくスリップやタイムラグを小さくすることですが、タイムラグが有利に働くこともあります。

ご自分の環境下でmaxSpreadとスリップを調整しながら、一番利益が出る点を探ってください。

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個別項目評価採点↓

プロフィットファクタ:9点~20点/(20点満点中)

最大ドローダウン:18点~20点/(20点満点中)

1年間の取引数:15点~20点/(20点満点中)

資産グラフがキレイな右肩上がり:17点~19点/(20点満点中)

売りと買いのトレード数のバランス:9点/(10点満点中)

トレード手法の安全性:8点/(10点満点中)

それでは実際に、EA『Pips Beggar v1.01』の過去10年間以上のバックテストの結果を見ていきましょう。

下図のストラテジーテスターレポートをご覧ください。

 

FXのEA1305番Pips Beggarのストラテジーテスターレポート

 

・プロフィットファクタ:1.41~3.44

・最大ドローダウン:0.23~1.51%(資金3000ドル約30万円、ロット0.01の場合)

・1年間の取引数:約100~240回

・使用通貨ペア:CHF/JPY,EUR/JPY,AUD/JPY,EUR/AUD,EUR/CHF,EUR/GBP,EUR/USD,GBP/JPY,GBP/USD,USD/CHF

・使用時間足:全時間軸対応

 

(↓以下は作者「大脇正彦」さんの説明です↓)

マニュアル記載の推奨パラメータでバックテストを実施し、パフォーマンスをご確認ください。

当自動売買ソフトウェアは、ボラティリティが低い時間帯を狙って、少ないPipsを繰り返し拾っていくスタイルでトレードします。

一気に数十Pipsを獲得することは期待できませんが、その分、リスクも限定されます。

リスクをさらに小さくするため、複数の通貨ペアでEAを立ち上げることを推奨します。

尚、当EAは、いわゆるナンピンは行わず、1通貨ペアあたり、同時に複数のポジションを保持することはありません。

(↑以上が作者さんの説明です↑)

 

ということで、『Pips Beggar v1.01』は良いEAですので、使ってみたいですね。

ただ、通貨ペアによっては低迷期が長いものもありますので、個々のバックテストは良く見てから選びましょう。

また、初期設定で変えないといけない項目が多いですので、間違えないように気を付けてください。

それと、maxSpreadの値を作者さんの言うとおりにした場合、ゲムフォレックスのスプレッドの案内値を定期的にチェックしたり、実際にエントリーが少ない場合は、maxSpreadやスリップの再調整が必要です。

かと言ってmaxSpreadやスリップの許容度を大きくし過ぎると、スリップやスプレッドで損益がマイナスになってしまうので、調整しながら利益効率が良い点を探ってください。

実際に『Pips Beggar v1.01』をリアルトレードでしばらく使ってみましたが、フォワードテストとの相関性があまり高くなく、思ったほど利益が伸びませんでした。

良いEAですが、過度な期待はしすぎないほうがいいでしょう。

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