作者『Grayzone』さんのEA『gz_Port3_M5_GBPUSD』を検証評価した結果をご紹介します。
総合評価採点→70点/(100点満点中)
■検証評価コメント:
『gz_Port3_M5_GBPUSD』は悪いEAではないと思うのですが、不調期が長引いた場合はストレスが大きいかもしれません。
プロフィットファクタは1.26ということで、合格ラインにちょっと届かず。
最大ドローダウンも3.64%ということで、なんとか低めに抑えられています。
『gz_Port3_M5_GBPUSD』で欠点があるとすると、資産推移の波がやや大きめということになるでしょう。
バックテストの資産グラフでは、総取引数が4000回以上にもなりますので、グラフをかなり圧縮して見ている形になるわけですが、
それにも関わらずこれだけ波の大きさがハッキリ見えますので、リアルトレードではもっと不調期の波を感じると思います。
資金量のある方でメンタルが強い方は問題無いですが、特に小資金の方は不調期に入ると資金もメンタルも厳しいでしょう。
ですので、小資金の方が『gz_Port3_M5_GBPUSD』を運用するならば、不調期回避戦略を使うことをおすすめいたします。
■個別項目評価採点:
プロフィットファクタ:5点/(20点満点中)
最大ドローダウン:16点/(20点満点中)
1年間の取引数:20点/(20点満点中)
資産グラフがキレイな右肩上がり:16点/(20点満点中)
売りと買いのトレード数のバランス:7点/(10点満点中)
トレード手法の安全性:7点/(10点満点中)
それでは実際に、EA『gz_Port3_M5_GBPUSD』の過去10年間以上のバックテストの結果を見ていきましょう。
下図のストラテジーテスターレポートをご覧ください。
・プロフィットファクタ:1.26
・最大ドローダウン:3.64%(資金3000ドル約30万円、ロット0.01の場合)
・勝率:62.83%
・1年間の取引数:約316回
・使用通貨ペア:GBP/USD
・使用時間足:5分足
(↓以下は作者「Grayzone」さんの説明引用です↓)
長期運用を目的とし、ポートフォリオを組むことでより安定運用を目的としたEAです。
■gz_Port3_M5_GBPUSD
・対応通貨ペア: GBPUSD
・時間足:5分足
・最大ポジション数:3
・ストップロス:あり(pips指定)
・エントリータイプ: デイトレ
■投資コンセプトおよび特徴
・3つのロジックを搭載しており、各ロジック事に異なる主要なインジケータ(移動平均線やボリンジャーバンド、RSI)を使用しポートフォリオを組むようにしております。
・各ロジックは最大1ポジションのため、計3ポジションを持つ可能性があります。
・ストップロス、テイクプロフィットを設定しますが、ほとんどはそれに到達することなく、内部ロジックで決済します。
・ナンピン、マーチンゲールなどのリスクの高い手法は使っていません。
・得意とする時間帯のみでエントリーします。
・デイトレをコンセプトとしているため、サーバ時間22:00までポジションを持っていた場合は決済します。
(高ボラティリティ(広いスプレッド)によるスプレッドフィルターが原因などで決済しないケースもまれにあります)
・前述の通り、3つのロジックでポートフォリオを組むことにより、利益の最大化および最大ドローダウンの低下を行い、過去10年以上において、1年単位では必ずプラスになるように調整しております。
・短期で爆発的に利益を得るEAではなく、長期(1年単位など)での運用を目的としたシステムとなります。
<ロジック1の特徴>
・移動平均線でエントリー方向を見定め、RSIで買われすぎ売られすぎを判断し、エントリーするトレンドフォロー型システムです。
<ロジック2およびロジック3の特徴>
・ボリンジャーバンドを使用し、反転を狙う逆張り型のシステムです。
※ロジック2、3は同様のロジックですが、エントリー時間や参考にする時間足などが異なります。
■開発時のこだわり
・バックテストにTDS(Tick Data Suite)を使用しているため、通常のバックテスト(疑似ティック)に比べ、よりリアルの相場に近い環境でも優位性があることを確認しています。
・東日本大震災、ギリシャ危機、チャイナショックなどの大きなイベントも乗り越えられるよう、バックテストは2008年から10年以上のデータを元にしました。
・FXをギャンブルではなく、株などと同様に資産運用の一部としてご採用頂けるよう、長期で安定して利益を上げられるようなEA設計としています。
■パラメータの説明
1.Max_spread
→ 最大スプレッドのピップス数です。(設定値を超えた場合は取引致しません)
(デフォルト:3.0pips)
2.ロット数
→ 固定のロット数です。
(デフォルト:0.1lot)
以下は各ロジック毎の設定です。
3.使用可否
→ ロジックを使用するか否かの設定です。(true:使用する false:使用しない)
(デフォルト:true)
4.MAGIC
→ MAGICナンバーです。
他の自動売買ソフトウェア(EA)と同時に使用する場合は、
他のEAのMAGICと競合しないように設定を変更してください。
(デフォルトは以下です)
ロジック1: 2021130101
ロジック2: 2021130102
ロジック3: 2021130103
5.ストップロス
→ ストップ値のpips数を設定ください。
(デフォルトは以下です)
ロジック1: 50
ロジック2: 100
ロジック3: 100
6.テイクプロフィット
→ リミット値のpips数を設定ください。
(デフォルトは以下です)
ロジック1: 100
ロジック2: 170
ロジック3: 180
■開発方針
1. エントリー、決済の判断はローソク確定後に行う。
2. バックテストに「TDS(Tick data suite)」を使用する
3. 取引数において年間で最低50~100回はあること
4. バックテストの期間は最低10年はあること
5. 過剰最適を避けること
詳細は以下リンクをご参照頂ければ幸いです。
■皆様の大切な資金を守るためのお願い
・長期運用(1年単位など)をお願い致します。
・相場は何が起こるかわかりません。短期的にみると勝つか負けるかは運次第となりますが、バックテスト結果の通り、長期的に右肩上がりとなっているので、非常にエッジのあるシステムであると考えております。
・ポートフォリオを組んで利益最大化、ドローダウンの低下を図っておりますが、1通貨のみのEAであるため、他通貨のEAとの組み合わせも行い、全体としてのポートフォリオを組んで頂ければ幸いです。
(↑以上が作者さんの説明です↑)
ということで、『gz_Port3_M5_GBPUSD』は悪いEAではないのですが、短期中期の波がやや大きいため、特に小資金の方は回しっぱなしにせず、不調期回避戦略を使って運用されると良いと思います。
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