作者『Like FX』さんのEA『Rising_EURJPY』を検証評価した結果をご紹介します。
総合評価採点→83点／（100点満点中）
■検証評価コメント：
『Rising_EURJPY』は良いＥＡだと思います。
一般的にトレンドフォロー型のＥＡは利益がそこそこあっても、プロフィットファクタと勝率が低く、最大ドローダウンが大きめの傾向がありますが、
この『Rising_EURJPY』は、プロフィットファクタが1.54ということで高めですし、同じく勝率も68.45％で高めです。
そして最大ドローダウンも1.85％と低めに抑えられていて良いですし、そのリスクのわりに利益も良いというところが評価できます。
資産推移のグラフも、長期では右肩上がりで良いのですが、
この『Rising_EURJPY』で一つ心配なのが、バックテスト上では直近の数年間で低迷期に入っているように見えることです。
それが無ければ、トレンドフォロー型ＥＡの中ではトップクラスの良いＥＡだったと思います。
さて、実際の運用ですが、約1400回のトレード数のグラフで短期中期の波は見えますので、不調期に入るとしばらくマイナスは続くと思います。
最大ドローダウン自体は小さめでも、トレンドフォロー型の傾向を理解しておかないと、不調期はメンタル的に厳しいでしょう。
小資金でメンタルが弱い方は、不調期回避戦略で運用されることをおすすめいたします。
■個別項目評価採点：
プロフィットファクタ：12点／（20点満点中）
最大ドローダウン：18点／（20点満点中）
1年間の取引数：11点／（20点満点中）
資産グラフがキレイな右肩上がり：17点／（20点満点中）
売りと買いのトレード数のバランス：7点／（10点満点中）
トレード手法の安全性：8点／（10点満点中）
それでは実際に、ＥＡ『Rising_EURJPY』の過去10年間以上のバックテストの結果を見ていきましょう。
下図のストラテジーテスターレポートをご覧ください。
・プロフィットファクタ：1.54
・最大ドローダウン：1.85％（資金3000ドル約30万円、ロット0.01の場合）
・勝率：68.49％
・1年間の取引数：約104回
・使用通貨ペア：EUR/JPY
・使用時間足：15分足
（↓以下は作者「Like FX」さんの説明引用です↓）
スイングトレードでありながら高勝率なEAです。
高勝率なスイングEAを開発しました。
デフォルト設定の場合、SL：100・TP：380となり、リスクリワード1：3.8という数字でありながら、過去10年間でのバックテストの結果では勝率68.01％という数字が出ています。
通常はリスクリワードが良くなると勝率が下がりますが、当EAはある程度pipsが伸びたときにはトレーリングストップが発動し、せっかくの利益を無駄にしないように設計しています。だからこそ、一般的なスイングトレードと比べて勝率が高くなっています。
そのため、必ずしも380pipsで利確しているわけではありませんが、必ずしも利益を伸ばすことが正しいわけでなく、相場の状況に応じて伸ばせるときには伸ばし、伸び切らなかったときには適度に利確するのが私の考える正しいトレードです。
また、リスク回避のために週末にポジションを持ちこさないように設定しているため、利益も損失も金曜日の夜にクローズされます。
目先の利益が下がったとしても、長期的に見れば週末はポジションをクローズするべきだと考えているため、週末のポジション持ち越しはしないように設定しました。
なお、TP380という数字はバックテストにおいて最も成績が良かった数値であり、適当に設定したものではありません。
設定にて変更可能ですが、リスクの高い閑散相場（12月16日～翌年1月5日）のトレードを制御する機能や、複利機能も付いていますのでご活用ください。
マニュアルに10年間（2010年1月1日～2020年10月31日）のバックテスト結果を掲載していますので、是非ともご確認ください。
（↑以上が作者さんの説明です↑）
ということで、『Rising_EURJPY』はトレンドフォロー型ＥＡらしく利益がなかなか良い中で、
さらにプロフィットファクタと勝率が高く、最大ドローダウンが低めなのが特徴で、なかなか良いＥＡだと思います。
ただし、直近の数年間は低迷期に入っているように見えるのと、もともとトレンドフォロー型ＥＡは短期中期の波がややありますので、
小資金でメンタルも弱いと言う方は、回しっぱなしにしないで不調期回避戦略を使ったほうがいいでしょう。
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