EAを止めたほうがいい時

EAを止めたほうがいい時とは

EAを使い始めると心配になる事がありますが、その心配事の一つに「重要指標発表などの時はEAを止めたほうがいいのか?」と思うことがあります。

指標発表時はEAを止めるべきか?

EAを止めたほうが良い時はありますので後で解説しますが、まず「重要指標発表」自体ではEAは止める必要はありません。

その理由としては、毎月・あるいは2カ月に一回くらいの頻度で定例として行われているものだからです。

「重要指標発表」の種類としては、雇用統計、GDP、失業率、FOMC、金融政策決定会合などがありますが、

そういうイベントでは、とんでもない予想外のサプライズの数字が出ない限り、市場の反応はそこまで大きくなく、投機的に瞬間的に上下に振れたとしても直ぐに落ち着きます。

またその結果自体も、EAの過去のバックテストの結果に含まれているからです。

指標発表のたびにEAが大損しているのであれば、それはバックテストの結果に現れるはずで、そういうEAはそもそもポートフォリオの構成要員として選んでいないわけです。

ただし、リーマンショック並みの不況がある場合などは、予想外のヒドイ数字が出たり、FOMCで予想外の利下げや利上げなどがあり、市場が荒れることはあります。

そういうケースはあまりありませんが、そういったウワサがあったり嫌な予感がする時はEAを止めてください。

無理に回してストレスになるようなら、たった一日止めた分の利益を失っても安心できる方が良いです。

そして事後検証していただき、「市場の予想外の数字だったが特に荒れなかったな」などと考察したり、経験を積みながら判断力を身に付けていきましょう。

週末はEAを止めるべきか?

同じ理由で、「週末」もEAは止めなくて良いです。

毎週毎週、週末はあります。一年間に数え切れないほど週末はあるわけで、これもEAのバックテストの結果に現れていますし、ゲムフォレックスのフォワードデータにも曜日別の結果がありますので、それを見て判断しても良いです。

ですが、曜日別のパフォーマンスは単純にデータで見分けられますので、EAの作者さんも制作段階で「曜日のばらつきが大きいな」と思えば、悪い曜日を外したロジックのEAを作るわけですし、バックテストの結果がトータルで良いのならば週末の結果だって悪くないはずです。

また、週末は金融系の市場もお休みですし、金融経済イベントも重要なものはあまりありませんので、意外とリスクは小さいものです。

戦争・紛争系などの地政学的リスクは可能性としてありますが、それは平日も同じですし、むしろ休日は市場が動いていない分、落ち着くまでの余裕時間があって良い場合もあります。

EAを止めるべき時はどういう時か?

では、EAを止めるべき時はあるのか?それはどういう時か?について解説します。

EAを止めるべき時はあります。

それは主に以下の3つです。

1:年末年始

2:大きな選挙がある時

3:巨大な事件・事故

 

年末年始はEAを止めたほうがいい

まず年末年始ですが、大口の市場関係者がお休みで取引量が少なくなるので、少し大きめの注文が入って約定した時に、値動きが極端に大きくなる場合があります。

例えば、多めの売り注文が入った時に、買い側の注文がほとんど無いのであれば、少数の買い注文が一気に食われて大幅に下落します。

特にお正月の三が日は、日本も完全にお休みで、さらに日本時間の早朝は世界的に取引量が少ない時間帯ですので、そこを狙って暴落・暴騰を仕掛けてくる投機筋もいます。

瞬間的にとんでもない値動きが起こり、それにより強制ロスカットなども大量に巻き込んでさらに大暴落するなど、「フラッシュクラッシュ」と呼ばれる現象が起こります。

(関連:フラッシュクラッシュとは何か?原因と対策

年末年始、特に三が日はEAを止めておいたほうが良いです。

 

大きな選挙がある時はEAを止めたほうがいい

大きな選挙がある時はEAを止めたほうがいいです。

アメリカの大統領選挙、イギリスのブレグジットが関わる選挙、日本の衆院議員選挙、などでサプライズがあったり、不確定だったものが確定した時に、大きく市場が動く場合があります。

巨大な事件・事故がある時はEAを止めたほうがいい

巨大な事件・事故と言っても、種類はたくさんありますし、ある程度予測できるもの・予測できないものがあります。

予測できないものとしては、例えば、

「ホワイトハウスやペンタゴンにテロで旅客機が突っ込んだ」
「大地震で原発が破壊されて機能不全になった」
「アメリカや日本が予定外の大幅金融緩和を緊急発表した」

などで、そのニュースを知った時には市場はすでに大きく動いていて、EAとしては大勝ちしているか大負けしているかのどちらかですが、それ以上被害が大きくならないように、気付いたらすぐにEA(MT4の全体設定で)を止めたほうが良いです。

ある程度予測できるものとしては、例えば

「米中貿易戦争の中で直接首脳会談がある」
「FOMCや日銀が緊急会合をするというニュースがある」

などで、こういう場合は事前に日程が分かりますので、そのイベントの前にEAを止めましょう。

EAを止める時は既存の保有ポジションを手動決済する

さて、「EAを止めるべき時」について解説してきたわけですが、EAを止める時の設定の仕方についても解説しておきます。

まず、EAを止める設定自体は簡単です。

例えばポートフォリオを組んでいて、一つのMT4内にたくさんのEA(チャート)を稼働させていても、MT4の全体設定でクリック一つで全てのEAを止めることができます。

MT4のメインメニューの中に「自動売買」というアイコンがありますが、それをクリックするだけでOKです。アイコンの緑色の部分が赤色に変わりますので、それでもう全てのEAが停止されます。

念のために、いくつかのチャート上で、EAの「ニコニコマーク」が「への字口」に変わっていることを確認してください。

そして、それだけで終わりではありません。

EAを停止する前にすでに保有していたポジションは、そのままずっと残ってしまいます。

ですので、もし保有ポジションがあった場合は、手動で決済しないといけません。

決済のしかたとしては、ポジション行の右端にある「×」のマークをクリックします。

(初回だけワンクリック決済の許可のウィンドウが出ますので、同意OKしてください)

注意点としては、為替市場が動いている月曜から金曜の中でクリックしないと決済できませんので、「土日の空いた時間に決済しとけばいいか」などと勘違いしないことです。

 

ということで以上、「EAを止めたほうがいい時」と、その設定方法について解説いたしました。

 

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