2026年7月末の為替介入から9月のアメリカ雇用統計までのドル円チャートとトレード検証

2026年7月末の為替介入から、9月の米雇用統計までのドル円チャートとトレード検証


 

今日は2026年9月6日ですが、昨日の夜に8月分のアメリカ雇用統計の発表がありました。

その時の、FXドル円トレードの検証をしてみたいと思います。

また4時間足チャートの中に、7月末の為替介入の分も見やすくまとまって入っていたので、

せっかくなので「2026年7月末の為替介入から、9月のアメリカ雇用統計までの ドル円チャートとトレード検証」をしてみたいともいます。

 

2026年7月末から始まった日米協調の為替介入

まずは、7月末から始まった為替介入から見ていきましょう。

下図は、2026年7月末から9月初旬までのドル円4時間足チャートです。

 

2026年7月末の為替介入から9月のアメリカ雇用統計までのドル円チャート4時間足

 

(A)のところ、164円くらいから158円まで、600pipsほど下落しました。

この介入は、日本単独での介入だったようです。

この時のトレードは、為替介入時の私の基本スタンスである「反発の買い」を狙っていきました。

介入の動きに飛び乗って売りで入るのもアリなのですが、やっぱり「介入せざるをえないほど買いが強い環境」なわけですから、その大きなファンダメンタルズの背景に逆らうのは危険だと思っています。

買戻しの反発は強烈ですし、もし逃げ遅れた場合は粘ってもさらに苦しくなる展開になりやすいからです。

強いジリジリ上げとマイナススワップで、ドンドン不利になってメンタル的にも苦しくなっていきます。

 

もともと為替介入は事前予告があるわけでもなく、チョイチョイと「介入もどき」「ナゾ下げ」で「下げてからの全戻し」がよくあるので、本当の介入なのか見極めが難しいです。

また近年の介入は、財務省や日銀も介入だとハッキリ分かりにくいように上手く下げていくので、売りで飛び乗るのが難しいです。

かといって、ハッキリと為替介入だと思えた段階で売りで入っても、そこで介入が終わって急反発するケースも多いので、うかつには入れないです。

 

為替介入がいったん終わる時の値動きとは

為替介入がいったん終わる時の値動きですが、「反発が強烈で、それをつぶす強さも弱まった時」だと思っています。

もともと「介入せざるをえないほど買いが強い環境」なわけですから、反発の買いが強烈に入ります。でも為替介入ですから、それを強烈に売り叩いてまた落としてきます。

この繰り返しが続くわけですが、いずれ当局は売りを止めます。

その後は、介入に追従して稼ぎたい人たちも売ってきますので、当局が売りを止めてもまだ下げる局面があります。

しかし、その売りも尽きる時がきます。

そうなると下値を切り上げながら徐々に横ばい→上昇トレンドに変わっていきます。

その切り替わりで、売りで苦しんでいた人たちの損切りや利確逃げで一気に買戻しで上げるのです。

 

プラスで終えられたら大成功

私は、その強い反発を確認してから、短期の買いトレードで早めに逃げる→また下げてから反発の買い上げを待ち、短期の買いトレードで早めに逃げる・・・

これを繰り返していました。

ですので、大きく取る戦略ではありません。

だいぶ後になって止まったチャートを見るだけなら、「ここからここまで大きく取れたのに悔しい~」と、昔の私は思っていたのですが、

そんな妄想トレードをして、何度も大損して地獄を見て来た反省から、今では何とも思わなくなりました。

 

むしろ、「助けていただいて、無事にプラスで終えられて、生き残れてありがとうございます」と感謝するくらいです。

 

 

まさかのアメリカの協調介入

さてその後、158円から161円くらいまで反発しました。

もちろん第二弾の介入も当然ながら警戒していたわけですが、まさかのアメリカ当局の介入までありました。

「ドルではなくユーロを売って円を買った」という説もあれば、「レートチェックだけだった」という見方もありました。

また、「米当局が大手銀行に対して、円の急騰に注意するようにと連絡した」などの報道もありました。

それらの報道が色々ありながら、図の(A2)の地点から155.3円くらいまで大きく下げました。

その後、トランプ大統領からは「日本との友情の証」というコメントもありましたので、何かしらのアクションは米当局からあったのだと思いました。

 

うかつに手を出せない状況になった

さてこうなると、うかつに手を出せない(安易に買えない)状況になりました。

「米当局が本気になったらこんな下げでは済まないだろう」という怖さもありましたし、8月の「夏枯れ相場」(欧米が夏休みだから)で出来高が少ないわけですから、介入したら効果も高いと思いました。

ただ一方で思ったのは、

「もしアメリカが本気で介入して、もっと下げたかったのであれば、もっと早い時点(150円~155円の突破)で介入していたんじゃないか?」とも思ったのです。

 

もう介入は無さそう?

まず8月の前半は様子を見ながら、小ロットで早めの利確・損切りで「相場感覚を維持するためのトレード」だけをしていました。

そして8月の中旬すぎ。そこまで行くと、かなり間が空いているのと、大きくドル円が上げているわけでもないですし、

「欧米の大口たちも夏休みなんだから、さすがにここで為替介入は倫理上できないのでは?」という判断になってきて、もう少し普通のトレードもするようになっていきました。

 

 

日米が再び協調した為替介入

さて、8月は例年通り夏枯れ相場で小さい動きに終始した感じでした。

無理せず小さいトレードを続けた結果、トータル利益も小さかったですがそれで良かったと思います。

こういう時に、「介入かも!」と飛び乗ったり逆張りして痛い目にあったこともあったし、思ったよりボラティリティが伸びずに往復ビンタを何度も食らうことも過去にありました。それを避けられたこと自体、良かったと思います。

 

さて8月末から9月に入り、「欧米勢の夏休みが終わりG20で発言があるかも」と警戒していたところで、やっぱりありましたね。

ベッセント米財務長官が「日本は金利を上げる行動をすると思う」と発言したり、

日銀の高田審議委員が「利上げのペースが早まる可能性」と発言したりと、

日米が、再び協調した為替介入を行うための「地ならし」のような雰囲気を感じました。

と言うか、かなり強めの口先介入をしてきました。

 

判断が難しい、大きな下落

その後、図の(B)の地点から大きな下落が起こり、前回の安値である155.3円くらいまでまた下げたのです。

ただこの時の下げ方は、為替介入とも取りづらい、「急落でもなく、それでいて大きい下げ」という判断が難しい状況でした。

この動きに対する感想としては、

「日米が本気になり、ステルス介入した」

という見方もできれば

「大口さんが円売り一辺倒だった方針を修正して、ある程度ポジション整理した」

という見方もできます。

両方あったかもしれません。

 

ここは、ちょっと危なかったです。

普段の為替介入とはだいぶ違う下げ方に感じたので、いったんのセリングクライマックスを待って反発狙いで買いを入れていたのですが、あまりの買戻しの弱さに違和感を感じて、利確も小さかったり、損切も多くなりました。

 

 

米雇用統計発表後のよくあるチャートパターン

さて、ドル円が大きく下げて、買い戻しの反発が弱い相場環境の中で、いよいよ9月5日に米雇用統計8月分の発表がありました。

「もしこの数字が悪かったら、買いポジ残の多さも重なって大暴落しそう」と思っていましたが、結果はとても良い数字でした。

発表後の5分足チャートが以下です。

先ほどの4時間足チャートでは(C)のあたりになります。

 

2026年9月5日・アメリカ雇用統計・ドル円5分足チャート

 

①の地点で発表後、70pipsほど大きく上げました。

雇用統計の結果が市場予想に反して大幅に良かったので、「今日は上げ続けそうだから買いたい」と思った人も多かったはずです。

過去の私もそうでした。

 

ですが、②の地点で上げ止まり・少し下げ、「絶好の押し目買いのチャンスだろう!」と見える形になり、

そこからさらに下げて①のスタート地点まで全戻しになり、「全戻ししたんだから上げるだろう!」と見える形になり、

そこからさらに下げて、買っていた人たちの損切リの投げ売りも巻き込んで、③まで大きく下落しました。

 

③まで大きく下落すると、「まだ下がるかも?介入の続きか?」という思いで新規で売ってきた人も多かったかもしれません。

 

ですが私の過去の経験上は、こういう形が何度もあったのを経験していますし、「雇用統計自体はサプライズ的に良かったのは事実なんだから、下げ止まったら上げやすいだろう」と思いました。

また、「雇用統計が良かったのに、ファンダメンタルズに反する方向に為替介入したら、それこそルール違反だし健全な市場を歪めるでしょ」と思いました。

 

そこで、下げ止まりを待ってから買いを入れました。

下の図は1分足です。

もちろん上位足も見ますが、最終的に入るタイミングは1分足で私は見ます。

 

2026年9月5日・アメリカ雇用統計・ドル円1分足チャート

 

 

①から②への上げ幅と同じくらいの大きさで、①から③への下げ幅があります。

それを待っていたのと、さらに前回安値(日米介入もどきの下げ)の155.30付近まで下げてきたので、良いポイントが重なりました。

もちろん、「雇用統計が良かったにもかかわらず大きく下げた」ということも含めて、買いの判断をしました。

 

③付近で買えたのは良かったのですが、操作ミスで決済ラインを移動する際に現在レートに近づけすぎて、小さい利益で決済してしまいました。

そして、④付近(①のスタート地点)までは上げれると思ったし、②までまた全戻しするパターンもありえると思いました。

 

ですが、私の未熟なところなのですが、大きく伸びた後に飛び乗りできない弱さがあり、再度買うことができませんでした。

しかし、過去のパターンからして、またいったん下げるとも思っていたので待つことにしました。

 

⑤の地点まで来て、ローソク足の形が良い形になり、買い反発の強さを確認した所で、また買いポジションを持ちました。

ここからは、収束に向かう動きになりやすいと思ったので、ここでも小さめの利益で安全に抜けることにしました。

 

つまり、「米雇用統計発表後のよくあるチャートパターン」としては、

「上下に大きく振れを繰り返しながら、徐々にスタート地点に向けて収束していく形」が多いというのが、私の経験上の相場観です。

 

ま~相場ですので、上下に振れるのは自然と言えば自然なのですが、

 

でも、なぜ雇用統計が良かったのにチャートが大幅下落するのか?

というのは、ちょっと不自然にも思いますよね。

②から③までは、かなりの大幅下落です。

 

しかし、そこに理解できる部分もありまして、

統計の集計タイミングの問題や、同時に発表される過去の修正データの影響もあるからです。

 

まず、「集計タイミングの問題」があると思います。

アメリカの雇用統計は、「前月分を翌月の第一週の金曜日に発表する」ことになっています。

今回で言えば、8月分を9月5日(金)に発表したわけです。

つまり、対象月が終わってから、たったの数日で発表しなければいけませんので、正確な数字をまとめるのは難しいのです。

 

そのため、さらに次の月の発表時に前回発表した分が修正されるのです。

例えば今回なら、

「8月分を9月5日に発表したら予想外の良い数字だった」

↓これが↓

「10月2日に8月分が修正されて大幅に悪かった」

というような、まさかの「逆に大幅に悪かった」という修正が入るケースがあるのです。

実際に過去に何度も、そのようなことがありました。

それを市場参加者は知っているので、「良い数字だったから終日買い続ける」というようなワンパターンな行動は取りにくいのです。

 

もちろん、「上下に大きく振れを繰り返しながら、徐々にスタート地点に向けて収束していく形」に毎回なるわけではありません。

その理由は、

・背景にあるファンダメンタルズを市場参加者がどう見ているのか?

・市場参加者のポジションの偏りが有るのか無いのか?

・途中で要人発言やニュースが有ったのか無かったのか?

なども大きな影響があるからです。

 

過去の私は、「チャート形状・値動き・テクニカル指標」だけで判断して、大失敗を繰り返してきました。

その反省と検証と、試行錯誤してきた中で、総合的な判断力を身に付けてきました。

「ファンダメンタルズの背景」と、「ポジションブック&オーダーブックの参加者動向」を加えた上で、総合的に判断しています。

また、要人発言やニュース速報も重視して、チャートの動きとの相関性を見たりもします。

 

 

ということで今日は以上ですが、

次回の日銀会合まで、ニュースや要人発言を警戒していきたいと思います。

連続利上げがあるのか? 一回で大幅な利上げがあるのか?

それとも、やっぱり緩和的な金融政策を維持していくのか?

市場は敏感になっていると思いますので、急騰や急落に要注意です。

FXでポジションを持つ時は、必ず自動損切り注文も入るようにしておきましょう。

長年の経験から、最も基本的で重要なアドバイスです。

それでは、また次回です。